みなさんこんにちは、ルチエンです( ^∀^)
突然ですが、2011年と2016年にカナダ・ケベック州の海岸でとある漂流物が発見されました。何が発見されたかと言いますと。。。。
調査の結果、これらの人骨は1847年アイルランドからカナダへ向かってやってきた移民たちのものだと判明しました。女性と子供も含まれていたとか。しかしそんな昔の遺品が。。。!(◎_◎;)この移民の謎を解く鍵が、タイトルにもあるジャガイモ飢饉です。
そもそもみなさんジャガイモ飢饉をご存知でしょうか?(・ω・)アイルランドとイギリスの因縁の歴史を語る上で必ず知らなければならない歴史的事件です。1801年アイルランドはイギリスに併合されたのですが、実際は食料供給のための植民地でした。イギリス人のためにアイルランド人が農産物を作りイギリス人がそれを徴収、アイルランド人たちの主食は生産性の高いジャガイモでした。
しかし1847年ヨーロッパにジャガイモの疫病が蔓延します。そしてジャガイモが全く栽培できなくなりました!(◎_◎;)
アイルランド人は当然困りました。農産物は全てイギリスに徴収されているのに自分たちの主食のジャガイモが取れない、イギリスに徴収分の農産物を少しでいいから分けてくださいと懇願します。。。
決してイギリスは農産物の徴収を緩めませんでした。そしてアイルランド人たちは食糧不足に陥り。。。。
当時アイルランドの人口は800万人だったのですが、このジャガイモ飢饉で100万人が餓死しました!(◎_◎;)そして100万人が祖国を捨てアメリカやカナダに移住していきます。冒頭の人骨もまさにこの移民のことです。現在北アイルランド含めたアイルランド島の全人口は700万人に達しません。いかにジャガイモ飢饉が人口に影響を及ぼしたか分かりますね。
またこの飢饉によりアイルランド固有の言語であるアイルランド語はほぼ完全に駆逐されました。その結果、アイルランドの主要言語は英語に切り替わります。まさにイギリス鬼畜の所業( *`ω´)アイルランド人に母語が英語で羨ましいなんて絶対に言ってはいけません!(◎_◎;)
しかし当然ですが長い船旅は危険が伴います。嵐や雷雨に襲われたらひとたまりもありません。
そして150年以上経って骨となって発見されたわけですね(>_<)ちなみに骨を精査したところ、全員栄養失調になっていたらしく。命からがら祖国を脱出し夢の新天地にたどり着く直前でまさかの客死。。。
ジャガイモ飢饉の後もイギリスの苛烈な支配は変わりませんでした。アイルランドがイギリスに独立戦争を起こし独立を勝ち取るのは第一次世界大戦後です。しかし北アイルランドは未だイギリス領のままです。。。。
今回のイギリスEU脱退で再び北アイルランド問題が浮上するのではとも言われてます。イギリスではアイルランド問題は国内最大の黒歴史となってます。
出典はこちらになります。
https://www.bbc.com/news/world-europe-48575903
以上第122回目の投稿です。ありがとうございました。
それではまた
Bye( ^∀^)